大学生が労働基準監督署に行ってみた件
さっそく更新が3日あいてしまいました。
年度末ですね、私自身は異動しないですが、周りで異動や退職の方がいるのでやっぱりちょっと寂しいです。
明後日には新しい人たちが増えて雰囲気がかわるのドキドキします。
まあ4月1日休みなんですけど。
学生時代のバイトのエピソードを思い出したので書きます。
私は大学1年から3年までの2年強、塾講師のバイトをしていました。個別指導塾なので同時に教えるのは1人か2人までです。
生徒は小学生から高校生までいましたが、すごくかわいいし、教えること自体も楽しいし、バイト仲間も面白くて、バイトとして好きでした。
ただ不満な点があって。
それは、1コマ80分1700円みたいな給与体制で、授業準備で早く来ても報告書作成に時間がかかっても1コマならその給与しかなかったこと。
たぶん多くの塾がこの体制をとっていると思います。見かけ上は結構良い給与に見えます。
が、実際は授業準備のため30分前には行き、授業後は報告書への記入や、室長への報告などがあるので80分では到底おさまりません。
時給で割ると600円台とかになります。
準備しないとさすがに授業できないし、
マニュアルにも授業30分前の出勤が義務付けられてました。なので最低でも110分の拘束なのです。
数ヵ月に1回日曜日に研修もありました。
長期休み前の授業プランの説明を受けたり、
授業の質や意識を高めるためのレクリエーションのようなプログラムでした。
ただし研修に給与は発生しません。
強制の文字はありませんでしたが、自校舎での開催スケジュールと合わない場合、別日程の他校舎まで行くなどしなければならず、ほぼ強制でした。
ただし給与は発生しません。(2回目)
授業中に多少報告書を書き進められるとはいっても、
基本的には同時に2人の生徒を担当していて
1人に問題演習してもらっている間にもう1人に解説をする流れになるのでそこまでの余裕もなく。
授業終了のチャイムから報告書祭りになります。
3コマ連続で余裕なく働くと5枚ほど溜まっていたり…
そうすると結局かなりの時間がかかります。
ちなみに報告書には授業内容や出来ていた点、つまずいた点とそのフォロー等について書きます。
保護者に送るものになるので内容には気を遣います。
仕事内容は好きだけど、拘束時間のしんどさと、1コマ均一の給与が見合わないのが嫌すぎて
労働基準監督署に乗り込みました。
おじさんが対応してくれましたが優しかったです。
労働基準法的に引っ掛かりそうなポイントを事前に調べていきました。
例えば授業30分前の出勤が義務付けられているのに、1コマ80分でのお金しか出ていない件。
最小限の時間でクリアしても1コマだと最低賃金を割るくらいでした。
なので勤務時間について書いてあるマニュアルを持っていきました。
証拠はとっても大事です。
必要そうなところはコピーとられた気がします。
おじさんも私の話を聞いてそれは良くないね、と。
ちなみに労基は労働基準としてアウトなところを是正するよう働きかけてくれるので、
例えば残業代を請求したいとか具体的なところになると
個人対会社、や弁護士に頼ったやり取りになります。
「その給料の払い方おかしいんちゃう?」とは言ってくれますが
「○○さんに□万円の未払い賃金ちゃんと払って!」と戦ってくれるところではないということです。
そして聞かれました。
実名で勧告をいれるか、匿名にするかです。
実名だと確実で、是正の進捗についても労基から教えてもらえます。デメリットは名前がバレるということ。
会社との関係が良くない方向に進むこと間違いなしです。
匿名でも労基は動いてくれますが、進捗などはわからず、労基がまだ働きかけていないのか、働きかけたのに体制変わらずなのかもわからないままです。
例えば会社が証拠隠滅に走ったらもう何も変わらないままです。
ですが、会社にバレずに進められるのが最大のメリットです。
私は実名での真っ向勝負はさすがにビビってしまって匿名にしてもらいました。(このあと別件?で結局真っ向勝負になったんですが)
幸い私以外にも同時期に同じ行動した人が他校舎にいたようで、労基からの働きかけは無事成功◎
給与体制が多少改正されて、詳しい額は忘れましたが授業準備時間にお金が貰えるようになりました。
本来払うべきだったということで、過去3ヶ月程度も遡って貰うことができました。
ということで、まとめてしては
🔘学生バイトでも労基に行ってOK!
🔘訴えたい内容の証拠があればぜひ持っていこう!
🔘会社と真っ向勝負したい or 進捗を知りたいときは実名で!
🔘会社の体制に物申したいけど名前がバレるのが嫌なときは匿名で!
🔘労基の職員は優しく話を聞いてくれます
(管轄外の内容もあるので、自分が労基にしてほしいことを整理しておくと◎)
以上です!
このあと結局会社とは揉めて退職したのですが
その件はまた書けたら書きます笑